我が道~軌跡~
お互い殴り合い体力はもう底つきかけていた。

私は膝を付いて息を荒げていた。

朱雀の総長は倒れて息を荒げていた。

「……湊。。」

私の数歩後ろで私を見守る千波。

「ッハハ。千波…もうえーやろか?」

「え?」


「なぁ、朱雀の総長さん。もうこんな闘いやめようや。お互い拳痛いやろ。私はめちゃ痛い。けどな、私はアイツとの誓いを破るつもりは全くない。やから、もう終わりにしよ。私の気はもう済んだ。敵討ちなんかアイツは望んじゃいない。見たとおりアンタも立ち上がる力は無いやろ?」


「フッ。情けか?敵に情けかけて良いもん気取りか?
おこがましいほどにも程があるわ。ゴボッ。」
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