不器用な恋
りとがそんなことを言うから
私は少し怖くなった。
でも。知らなきゃダメなんだ。
「教えて。大丈夫だから」
私は決心した。
何があったか。
ちゃんと聞こう。と
「わかった。
あの日、おまえが倒れた日。
俺、用事があって学校行けなかったんだ。でも、おまえは学校に行く無理してでも行っただろ?」
「うん。確かそうだったね。」
「俺がいるときは、みんな
おまえに軽いいたずらしか
してなかったんだよ。でもな
俺が休んだのをいいことに
おまえに酷いことをしたんだ。
覚えてるか?」
「え、と。私は学校に行って
いつも通り、みんなにおはようって
言ったよ。それで…
あ、そうだ。そのときに
一番仲の良かった友達が
私を突き飛ばしたんだ。
でも、確かまだあった気がする。」
「いや、もういい。思い出すな。