オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
「ーーで、どうして僕なの?」
鈴木くんは屋上の手すりを撫でながら、空を見た。
昨日、あんなことがあったからか、鈴木くんとの距離が近くなった気がして嬉しい。
「それは、今説明した通りで。相談に乗ってほしいの」
ケントに告白したのに返事がなかったこと。
あくまで同棲していることは伏せて、聞いてみたのだ。
人付き合いが少なければ、好きな人ができたこともない私には、対応しきれなかった。
だから、全てを知っている鈴木くんになら、頼めると思ったのに……。
「だからって、はいそうですかって納得出来ないよ。いくら星野さんの頼みでも嫌だ」
「ううー……」
そりゃそうですよね!!
だって、一度告白してフラれた人間の恋愛事情なんて聞きたくもなかったよね!!
……だけど、頼れる人が鈴木くんしかいないから。
「嘘だよ。嫌だけど、聞けるのは僕くらいだもんね」
「す、鈴木くん……!」
ああ、鈴木くんから後光がさしているように見える。
「僕は宮崎先輩みたいに恋愛経験がある訳じゃないけど、気持ちくらいは分かると思うよ」
鈴木くんはなんて優しいんだろうか。
もう、ケントなんて報われるはずもない相手を想うのは諦めて、最初から鈴木くんを好きになればなんて楽だったんだろう。
でも、理性で諦めれる程の安い感情じゃないって気付いてしまったんだ。
「告白されるってことは嬉しいよ。例えそう思った事がなかった子でも、何か意識しちゃう」
「それって、好きじゃなかった子も、告白されたら好きになるってこと?」
「まあ、そうとも言えるかな?」
鈴木くんは濁しながら笑った。
「何か、不思議。なら、意識して返事してくれなかったのかな?」
「かもしれないし、そうじゃないかもしれない。僕は当事者じゃないから、推測でしかないんだけどね」
自嘲気味に笑った。鈴木くんのクセだ。
「ありがとう。落ち着いた気がする」
「そりゃよかった」
最初は慣れなくて戸惑ったタメ口も、今なら自然と使えるようになった。
鈴木くんは屋上の手すりを撫でながら、空を見た。
昨日、あんなことがあったからか、鈴木くんとの距離が近くなった気がして嬉しい。
「それは、今説明した通りで。相談に乗ってほしいの」
ケントに告白したのに返事がなかったこと。
あくまで同棲していることは伏せて、聞いてみたのだ。
人付き合いが少なければ、好きな人ができたこともない私には、対応しきれなかった。
だから、全てを知っている鈴木くんになら、頼めると思ったのに……。
「だからって、はいそうですかって納得出来ないよ。いくら星野さんの頼みでも嫌だ」
「ううー……」
そりゃそうですよね!!
だって、一度告白してフラれた人間の恋愛事情なんて聞きたくもなかったよね!!
……だけど、頼れる人が鈴木くんしかいないから。
「嘘だよ。嫌だけど、聞けるのは僕くらいだもんね」
「す、鈴木くん……!」
ああ、鈴木くんから後光がさしているように見える。
「僕は宮崎先輩みたいに恋愛経験がある訳じゃないけど、気持ちくらいは分かると思うよ」
鈴木くんはなんて優しいんだろうか。
もう、ケントなんて報われるはずもない相手を想うのは諦めて、最初から鈴木くんを好きになればなんて楽だったんだろう。
でも、理性で諦めれる程の安い感情じゃないって気付いてしまったんだ。
「告白されるってことは嬉しいよ。例えそう思った事がなかった子でも、何か意識しちゃう」
「それって、好きじゃなかった子も、告白されたら好きになるってこと?」
「まあ、そうとも言えるかな?」
鈴木くんは濁しながら笑った。
「何か、不思議。なら、意識して返事してくれなかったのかな?」
「かもしれないし、そうじゃないかもしれない。僕は当事者じゃないから、推測でしかないんだけどね」
自嘲気味に笑った。鈴木くんのクセだ。
「ありがとう。落ち着いた気がする」
「そりゃよかった」
最初は慣れなくて戸惑ったタメ口も、今なら自然と使えるようになった。