オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
“試合が延長した為、アニメは延期いたします”
白文字で、分かりやすい様に映るソイツは私の人生おしまいを告げた。
「うそ、この日の為に生きてきたのに」
「お前の人生ペラペラだな」
まだ野球は終わっておらず、カーンカーンと虚しく鳴り響く。
ああ、くそ、ずっとずっとずっとずっと楽しみに待っていたというのに、裏切りやがって。
「ううっ……ユウヒ様ぁあー……」
怒りと当たれぬ悲しさで、壊れた感情から泣いてしまった。
私は、地上波で貴方に会いたかったのに。
たった三分間だけでも、貴方に浸りたかったのに。
「ううー……テレビの、野球のばかあー」
「……はあ」
ケントは呆れてため息をついてどこか行った。
良いよ、別に。
一人にして欲しいんだ。
だから、一人にされて寂しいなんて思ってないんだ。
全然、思ってないから。
「おい、下僕。やろうぜ」
硬い何かが、頭の上に乗った。
「……は?何さ。……ずびっ」
「お前の大好きなクソオタクゲームだよ」
ケントが持ってきたのは、“花咲く、プリンス物語”だった。
そして、私の頭に乗せたのはゲーム機。
何だ、引いたと思ったのに。
不意打ちの優しさなんて、ずるすぎる。
「クソオタクゲームじゃなくて、乙女ゲームだし」
「どっちも変わらねーよ」
ケントは鼻で笑いながら、私の隣に座った。
「何、ケントもやるの?」
「今のお前を一人にしたら、自殺しかねないからな。一緒にやってやる」
と、こないだ貸したケントもゲーム機を取り出した。
怖い顔して、下僕なんて言うくせに、優しくしてくるなよ。
こっちはケントの弱味を必死に探しているんだから。
「つーか、これって通信出来るのか?」
「な訳。一人専用だから」
「うっわ、つまんねーゲーム」
白文字で、分かりやすい様に映るソイツは私の人生おしまいを告げた。
「うそ、この日の為に生きてきたのに」
「お前の人生ペラペラだな」
まだ野球は終わっておらず、カーンカーンと虚しく鳴り響く。
ああ、くそ、ずっとずっとずっとずっと楽しみに待っていたというのに、裏切りやがって。
「ううっ……ユウヒ様ぁあー……」
怒りと当たれぬ悲しさで、壊れた感情から泣いてしまった。
私は、地上波で貴方に会いたかったのに。
たった三分間だけでも、貴方に浸りたかったのに。
「ううー……テレビの、野球のばかあー」
「……はあ」
ケントは呆れてため息をついてどこか行った。
良いよ、別に。
一人にして欲しいんだ。
だから、一人にされて寂しいなんて思ってないんだ。
全然、思ってないから。
「おい、下僕。やろうぜ」
硬い何かが、頭の上に乗った。
「……は?何さ。……ずびっ」
「お前の大好きなクソオタクゲームだよ」
ケントが持ってきたのは、“花咲く、プリンス物語”だった。
そして、私の頭に乗せたのはゲーム機。
何だ、引いたと思ったのに。
不意打ちの優しさなんて、ずるすぎる。
「クソオタクゲームじゃなくて、乙女ゲームだし」
「どっちも変わらねーよ」
ケントは鼻で笑いながら、私の隣に座った。
「何、ケントもやるの?」
「今のお前を一人にしたら、自殺しかねないからな。一緒にやってやる」
と、こないだ貸したケントもゲーム機を取り出した。
怖い顔して、下僕なんて言うくせに、優しくしてくるなよ。
こっちはケントの弱味を必死に探しているんだから。
「つーか、これって通信出来るのか?」
「な訳。一人専用だから」
「うっわ、つまんねーゲーム」