オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
「何、馬鹿言ってるんだ!そのお方は“花咲く、プリンス物語”じゃ一番人気の王道皇子キャラなんだから!」
ルシアンさんはユウヒ様の一つ年上の兄で、常にユウヒ様に優しいお方だ。
産まれた腹は違うというのに、虐げられるユウヒ様を助けてくれたのはルシアンさんだった。
他の兄がいない時限定の優しさだったけど、誰かしら支えになってくれるのは心を軽くしてくれた。
そんな彼を馬鹿にするなんて、許さない。
一瞬、ぽかーんと口を開けて、栓を切った様にクツクツと笑いだした。
「お前って、本当にブッ飛んでるよな」
「な、笑うな。私は笑ってほしくなんか……」
あまりにも自然に笑うから、こちらの怒りまでどこかへ行ってしまった。
けして褒め言葉ではないのに、どこかむず痒いような嬉しさが込み上げてきた。
「俺も、笑う気なんざねーよ。お前が笑わせるからだろ」
「人のせいみたいに言うな」
「あっらー!仲良くゲームしてるの!??」
「あ、お母さん。おかえり」
「おかえりなさい」
「いやいやいや、良いわね。こういうのって。もう完璧兄妹じゃない!もー、嬉しいわー」
お母さんは仕事鞄を放り投げると、ハイテンションで跳んできた。
そして、呆気に取られている私達の周りを観察するように眺め始めた。
「……どうしたの?」
「やっぱりアナタ達が仲良いのはーー「リリコさん」」
うふふ、と笑うお母さんの話を遮って、ケントは笑った。
「父が帰ってきたら、家族写真でも撮りましょうか」
常にお母さんを尊重するケントが、言葉を被せるなんて珍しい。
しかも、嫌いな写真をわざわざ撮ろうと言うなんて……何の気の迷いだ?
「良いわね!うふふー。早く、帰ってこないかしらー?」
「……ちょっと、アンタ。どうしたんだよ」
小声で裾を引きながら問うた。
すると、しかめっ面が返ってきた。
「……うっせーよ」
聞くんじゃねぇ、とオーラが言っている。
はいはい、何も聞きませんよ。
ルシアンさんはユウヒ様の一つ年上の兄で、常にユウヒ様に優しいお方だ。
産まれた腹は違うというのに、虐げられるユウヒ様を助けてくれたのはルシアンさんだった。
他の兄がいない時限定の優しさだったけど、誰かしら支えになってくれるのは心を軽くしてくれた。
そんな彼を馬鹿にするなんて、許さない。
一瞬、ぽかーんと口を開けて、栓を切った様にクツクツと笑いだした。
「お前って、本当にブッ飛んでるよな」
「な、笑うな。私は笑ってほしくなんか……」
あまりにも自然に笑うから、こちらの怒りまでどこかへ行ってしまった。
けして褒め言葉ではないのに、どこかむず痒いような嬉しさが込み上げてきた。
「俺も、笑う気なんざねーよ。お前が笑わせるからだろ」
「人のせいみたいに言うな」
「あっらー!仲良くゲームしてるの!??」
「あ、お母さん。おかえり」
「おかえりなさい」
「いやいやいや、良いわね。こういうのって。もう完璧兄妹じゃない!もー、嬉しいわー」
お母さんは仕事鞄を放り投げると、ハイテンションで跳んできた。
そして、呆気に取られている私達の周りを観察するように眺め始めた。
「……どうしたの?」
「やっぱりアナタ達が仲良いのはーー「リリコさん」」
うふふ、と笑うお母さんの話を遮って、ケントは笑った。
「父が帰ってきたら、家族写真でも撮りましょうか」
常にお母さんを尊重するケントが、言葉を被せるなんて珍しい。
しかも、嫌いな写真をわざわざ撮ろうと言うなんて……何の気の迷いだ?
「良いわね!うふふー。早く、帰ってこないかしらー?」
「……ちょっと、アンタ。どうしたんだよ」
小声で裾を引きながら問うた。
すると、しかめっ面が返ってきた。
「……うっせーよ」
聞くんじゃねぇ、とオーラが言っている。
はいはい、何も聞きませんよ。