オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
ケントも欲しいとは言ってないのに、写真を受け取って笑っていた。
お母さんが台所に行った隙に、ケントに近寄った。
「……お母さんに付き合ってくれてありがと。その写真、捨てちゃって良いから」
「……ばーか。リリコさんの気持ちを捨てねーよ」
思わず真ん丸目玉で、ケントを見つめてしまった。
「……なんだ。豆鉄砲くらった鳩みたいな顔してるぞ」
「……いや、アンタがマトモな事を言うのが珍し過ぎて、感動した」
「……うっせ。後でこの写真のお前の所だけ切り抜いて、部屋に飾るぞ」
「……なら、切り抜かれた私の写真をアンタの鞄に縫い付けてやる」
してやったり、という表情をして腕を組めば、ケントは両手を小さく挙げた。
降参ポーズだ。
「……それだけは、止めろ」
「へへん。ザマーミロ」
「二人ともー。仲良いのは嬉しいけど、こしょこしょ話は止めて席につきなさーい」
「……はあい」
仲なんて良くないけど、とケントを睨んだら、先程の私の様な憎らしい笑顔が返ってきた。
このくそう、……腹立つな。
「おはよう、ルルちゃん。ケント」
「あっ、おはようございます」
「…………」
何故かケントは宮崎さんからの挨拶を無視して、席についた。
まさか、この距離だし、聞こえない筈もないし。
宮崎さんは通り過ぎるケントさんの背中を見て、苦笑していた。
「いつもだから気にしないで」
秘密ね、とでも言う様に口の前で指を立てた。
お母さんが知ったら、変な気を使わせてしまうからだろう。
演技するのは、この一週間で手慣れたモノだ。
それ位どうってことない。
……けれど、何故ケントは宮崎さんを無視するのだろう。
弱味とか関係なしに、知りたくなった。
お母さんが台所に行った隙に、ケントに近寄った。
「……お母さんに付き合ってくれてありがと。その写真、捨てちゃって良いから」
「……ばーか。リリコさんの気持ちを捨てねーよ」
思わず真ん丸目玉で、ケントを見つめてしまった。
「……なんだ。豆鉄砲くらった鳩みたいな顔してるぞ」
「……いや、アンタがマトモな事を言うのが珍し過ぎて、感動した」
「……うっせ。後でこの写真のお前の所だけ切り抜いて、部屋に飾るぞ」
「……なら、切り抜かれた私の写真をアンタの鞄に縫い付けてやる」
してやったり、という表情をして腕を組めば、ケントは両手を小さく挙げた。
降参ポーズだ。
「……それだけは、止めろ」
「へへん。ザマーミロ」
「二人ともー。仲良いのは嬉しいけど、こしょこしょ話は止めて席につきなさーい」
「……はあい」
仲なんて良くないけど、とケントを睨んだら、先程の私の様な憎らしい笑顔が返ってきた。
このくそう、……腹立つな。
「おはよう、ルルちゃん。ケント」
「あっ、おはようございます」
「…………」
何故かケントは宮崎さんからの挨拶を無視して、席についた。
まさか、この距離だし、聞こえない筈もないし。
宮崎さんは通り過ぎるケントさんの背中を見て、苦笑していた。
「いつもだから気にしないで」
秘密ね、とでも言う様に口の前で指を立てた。
お母さんが知ったら、変な気を使わせてしまうからだろう。
演技するのは、この一週間で手慣れたモノだ。
それ位どうってことない。
……けれど、何故ケントは宮崎さんを無視するのだろう。
弱味とか関係なしに、知りたくなった。