オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
私を一睨みすると、ケントはすぐに鞄を持って出ていった。

数秒後にお母さんと宮崎さんのいってらっしゃいの声が聞こえた。


出ていったのか。

この、大事な会話の最中に。

逃げ出したのか。



「………………ムカつく」



自惚れんなよって、誰がだ。私か?

私はケントが、ボロを出しそうになっていたから、心配してやったのに、その言い草は何だ。


ただの“知り合い”ね。


下僕から進化したことに喜ぶべきか、そんな薄い関係性じゃないと憤慨すべきか。

どちらにしようと腹が立つ。


写真を撮り合ったり、ゲームしたり。何だかんだ仲良くなれたと思ったのに。

少しでも、兄妹らしくなれたと思ったのは私だけだったの?


胸がモヤモヤしてきた。

何で私がただの“知り合い”ごときに、心を動かされなきゃならないんだ。


向こうがその気なら、こっちだって態度を変えてやるからな。

お母さんにどう思われたって良い。


ケントと絶交してやる!!
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