オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
その次のページも、黒く覆われていたが中央に小さな台詞があった。
『イタイ』
次のページと進むと、徐々に台詞が増えていった。
けれど、背景はただの黒で、誰が話しているのかは分からない。
『何処が痛いの?』
『痛クナイヨ』
『良かった』
『君ノ側ニイタイノ』
『うん、僕もだよ』
『ズット、ズット?』
『うん、ずっとずーっと一緒だよ』
『嬉シイ、光輝トズット、ズーット一緒』
『……うん、一緒、だよ』
次のページからは、普通の漫画のコマ割りになった。
学ランに身を包んだ黒髪の青年が佇み、神社を見上げている。
その顔には戸惑いがあった。
『光輝、イルノ?』
神社の襖の奥から声が聞こえた。
これまた小柄な影が映る。女の子らしい。
『いるよ、今日はちょっと遅れちゃったね。ごめんね』
『来テクレルダケデ嬉シイ』
青年が襖を開けると、着物に身を包んだ少女がいた。
毬を撫でながら、微笑む少女の顔には見覚えがあった。
眉上のぱっつん前髪、重たく揃えられた後ろ髪、死人を思わす白い肌。
きっと、少女は座敷わらしだ。
『さて、今日は何をしようか。ルル』
『ルルハ、毬ツキヲ、シタイ』
ルル、……私の名前と同じだ。
そう言えば、この青年がどことなく見覚えがある。
整った目鼻立ちを壊す重たい前髪に、細長い手足、そして、この目元のホクロ……一体誰だろう?
こないだ見たアニメのキャラだろうか?
「うわあわあわあわあわあわ!!!????」
突然の奇声に思わず、本から目を離した。
目の前の男の子が叫んだらしい。
目が合うと、その奇声を発した人物は、トマトみたいに頬を赤くして苦笑いを浮かべた。
「どうしたの、ですか?……鈴木くん?」
『イタイ』
次のページと進むと、徐々に台詞が増えていった。
けれど、背景はただの黒で、誰が話しているのかは分からない。
『何処が痛いの?』
『痛クナイヨ』
『良かった』
『君ノ側ニイタイノ』
『うん、僕もだよ』
『ズット、ズット?』
『うん、ずっとずーっと一緒だよ』
『嬉シイ、光輝トズット、ズーット一緒』
『……うん、一緒、だよ』
次のページからは、普通の漫画のコマ割りになった。
学ランに身を包んだ黒髪の青年が佇み、神社を見上げている。
その顔には戸惑いがあった。
『光輝、イルノ?』
神社の襖の奥から声が聞こえた。
これまた小柄な影が映る。女の子らしい。
『いるよ、今日はちょっと遅れちゃったね。ごめんね』
『来テクレルダケデ嬉シイ』
青年が襖を開けると、着物に身を包んだ少女がいた。
毬を撫でながら、微笑む少女の顔には見覚えがあった。
眉上のぱっつん前髪、重たく揃えられた後ろ髪、死人を思わす白い肌。
きっと、少女は座敷わらしだ。
『さて、今日は何をしようか。ルル』
『ルルハ、毬ツキヲ、シタイ』
ルル、……私の名前と同じだ。
そう言えば、この青年がどことなく見覚えがある。
整った目鼻立ちを壊す重たい前髪に、細長い手足、そして、この目元のホクロ……一体誰だろう?
こないだ見たアニメのキャラだろうか?
「うわあわあわあわあわあわ!!!????」
突然の奇声に思わず、本から目を離した。
目の前の男の子が叫んだらしい。
目が合うと、その奇声を発した人物は、トマトみたいに頬を赤くして苦笑いを浮かべた。
「どうしたの、ですか?……鈴木くん?」