オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
そんなこんなで。
アリスに丸め込まれ、逃げれずに鈴木くんの向かいに座ることになった。
ほら、アリス。私は帰った方が良いよ!
鈴木くん、真っ赤になって鉛筆持ったまま動かないよ!
でも、発端のアリスは私達を無理矢理座らせた後、レイヤーの友達さんとやらと出ていってしまった。
友達と仲が良いのは喜ばしいけど!
こんな状況で二人きりにしなくても!
正直、男の子は得意じゃない。
何を考えているのか分からないし、怖いし、デカいし、チャラいし。
実際、学校使用のケントだったら、お母さんを悲しませてでも結婚を反対してたかもしれない位だ。
……今はケントを考えないんだった。
でも、鈴木くんは違う。
普通の男の子みたいに背もあるし、何を考えているのか分からないけど、友達になりたいと思った。
何故だろう。
「あっ、あのさ」
「はっ、はい!?」
「凝視されると、凄く、やりにくいのですが……」
「うっ、あ、ごめんなさい」
知らず知らずの内に見ていたのか。
慌てて、視線を外して膝の上に作った握り拳を見た。
「いや、大丈夫です。ぼ、僕が作業を始めなかったのが、悪いですしね」
「作業?」
そう言えば、アリスに作業を見ていけば良いと言われたけど、鈴木くんは何をするのだろう。
鉛筆と白い紙を持ってすること、……もしかして。
「鈴木くんって絵を描くんですか?」
返事の代わりに、鈴木くんはコクン、と頷いた。
「ひ、人並みなんですけどね。一応趣味程度にーー」
「見たい」
「えっ?」
「見たいです」
どんな絵を描くのだろう。どういう絵柄なのだろう。
前のめりになって、食い付くと、鈴木くんは苦笑した。
「それほどのモノじゃないですよ?」
良いよ、とでも言うように笑ってから、止まっていた腕を動かした。
しゃっしゃっしゃっ、と単調なリズムで線を生み出していく。
丸い、輪郭を描いている。
人を描くのだろうか。
一分も立たない内に、鈴木くんの腕は再度止まった。
完成の合図だ。
アリスに丸め込まれ、逃げれずに鈴木くんの向かいに座ることになった。
ほら、アリス。私は帰った方が良いよ!
鈴木くん、真っ赤になって鉛筆持ったまま動かないよ!
でも、発端のアリスは私達を無理矢理座らせた後、レイヤーの友達さんとやらと出ていってしまった。
友達と仲が良いのは喜ばしいけど!
こんな状況で二人きりにしなくても!
正直、男の子は得意じゃない。
何を考えているのか分からないし、怖いし、デカいし、チャラいし。
実際、学校使用のケントだったら、お母さんを悲しませてでも結婚を反対してたかもしれない位だ。
……今はケントを考えないんだった。
でも、鈴木くんは違う。
普通の男の子みたいに背もあるし、何を考えているのか分からないけど、友達になりたいと思った。
何故だろう。
「あっ、あのさ」
「はっ、はい!?」
「凝視されると、凄く、やりにくいのですが……」
「うっ、あ、ごめんなさい」
知らず知らずの内に見ていたのか。
慌てて、視線を外して膝の上に作った握り拳を見た。
「いや、大丈夫です。ぼ、僕が作業を始めなかったのが、悪いですしね」
「作業?」
そう言えば、アリスに作業を見ていけば良いと言われたけど、鈴木くんは何をするのだろう。
鉛筆と白い紙を持ってすること、……もしかして。
「鈴木くんって絵を描くんですか?」
返事の代わりに、鈴木くんはコクン、と頷いた。
「ひ、人並みなんですけどね。一応趣味程度にーー」
「見たい」
「えっ?」
「見たいです」
どんな絵を描くのだろう。どういう絵柄なのだろう。
前のめりになって、食い付くと、鈴木くんは苦笑した。
「それほどのモノじゃないですよ?」
良いよ、とでも言うように笑ってから、止まっていた腕を動かした。
しゃっしゃっしゃっ、と単調なリズムで線を生み出していく。
丸い、輪郭を描いている。
人を描くのだろうか。
一分も立たない内に、鈴木くんの腕は再度止まった。
完成の合図だ。