オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww

私の寿命を縮ませるその一言に反論出来ずに、こくりと頷いた。

だって、弱味を握られちゃ太刀打ちも出来ない。


ここは不服だけど、従順な素振りを見せておかないと暴露されてしまう。


「じゃあ、クソオタク。お茶を持ってこい。三秒ルールだからな?」

「へーへー、何で私がこんな事しなきゃならないんだか」

「お前の秘密バラすぞ」

挑発するように、ピラピラと手紙を靡かせる。


くそう、くそう……良い訳ねーだろ。ばーか!!


「あー、お茶くみ楽しい!最高!ふー!!」

怒りという名の感情を圧し殺して、直ぐ様お茶を渡した。


「三秒過ぎた。使えないな」

「私を使おうなんざ百年早い」

「何か言ったか、阿呆」

「……何でもありません」

有無を言わさぬ雰囲気を出されちゃ、誰だって歯向かえない。

腹立つのに、どうしようも出来ない自分に腹が立つ。

ああ、面倒だ。こんな私に面倒な事を押し付けないでくれ。


突然、視界が揺らいで、睡魔が襲ってきた。


「よし、じゃあ次は……」


そう言えば、面倒嫌いの私は、問題に直面するとすぐに眠くなるのだった。

ぽすりと倒れ込んだ先は、ユウヒ様等身大抱き枕で、良い夢が見られそうな気がした。


「寝たか、……ルル」
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