オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
「それじゃあ、また明日」
「はい。鈴木くん、気をつけてくださいね」
私の家の前で別れて、鈴木くんは夜道に吸い込まれていった。
今時は何かと物騒だし、鈴木くんに万が一の事がなければ良いんだけど。
これで何か起こったらどうしよう。
深夜に徘徊する変態おじさんとのご対面なら、鈴木くんはショックで寝込んでしまうかもしれない。
いやいや、切り裂きジャックみたいな通り魔よりかはずっとマシだ。
「お前、家の前で百面相して何が面白い」
「うえっ!!?」
聞き覚えのある声に振り向くと、ケントがドアを半開きにしながら覗いていた。
「……い、いつから見てたんだ。この変態おじさんが」
「変態でもおじさんでもないっつーの」
「あうっ」
ご丁寧にデコピンを頂戴したあげく、「ばーか」と貶された。
「とっとと入れよ。気持ち悪ぃ格好してねーでよ」
ケントは踵を返して、家の中に入っていった。
ヒリヒリ痛む額を撫でながら、ケントの背中を追いかけて家に帰った。
「たっだいまー」
いつもよりも陽気に挨拶してしまうのは、きっと鈴木くんのせいだ。
あんなにも笑顔で私を見るから、私まで嬉しくなった。
鈴木くんは魔法使いだ。
笑うだけで、アリスも部長さんも私も幸せにしてくれるんだから。
小躍りしそうな気分のまま、鞄を下ろして居間に出ればお母さんが不思議そうな顔で私を見た。
「何か危ない薬でもしたの?」
「してないから。ちょっとテンションが高いだけ」
「そう、それなら良いんだけど」
娘をジャンキー呼ばわりとは何事だ。
ぶうっとむくれながら、お母さんを見ればそれは楽しそうに笑っていた。
「はい。鈴木くん、気をつけてくださいね」
私の家の前で別れて、鈴木くんは夜道に吸い込まれていった。
今時は何かと物騒だし、鈴木くんに万が一の事がなければ良いんだけど。
これで何か起こったらどうしよう。
深夜に徘徊する変態おじさんとのご対面なら、鈴木くんはショックで寝込んでしまうかもしれない。
いやいや、切り裂きジャックみたいな通り魔よりかはずっとマシだ。
「お前、家の前で百面相して何が面白い」
「うえっ!!?」
聞き覚えのある声に振り向くと、ケントがドアを半開きにしながら覗いていた。
「……い、いつから見てたんだ。この変態おじさんが」
「変態でもおじさんでもないっつーの」
「あうっ」
ご丁寧にデコピンを頂戴したあげく、「ばーか」と貶された。
「とっとと入れよ。気持ち悪ぃ格好してねーでよ」
ケントは踵を返して、家の中に入っていった。
ヒリヒリ痛む額を撫でながら、ケントの背中を追いかけて家に帰った。
「たっだいまー」
いつもよりも陽気に挨拶してしまうのは、きっと鈴木くんのせいだ。
あんなにも笑顔で私を見るから、私まで嬉しくなった。
鈴木くんは魔法使いだ。
笑うだけで、アリスも部長さんも私も幸せにしてくれるんだから。
小躍りしそうな気分のまま、鞄を下ろして居間に出ればお母さんが不思議そうな顔で私を見た。
「何か危ない薬でもしたの?」
「してないから。ちょっとテンションが高いだけ」
「そう、それなら良いんだけど」
娘をジャンキー呼ばわりとは何事だ。
ぶうっとむくれながら、お母さんを見ればそれは楽しそうに笑っていた。