オタクな私にリア充の兄が出来た件wwww
「あー……それは、悪い。気に止めてなかった」

「はぁ?」

この、私が小さい脳で必死に考え出したというのに?ずっと、気にしてたというのに?


「まあ、気にすんな。こうなった以上知り合いじゃねえ。……そうだな。後輩位の関係だ」

「後輩?」

「そ。部活でも同じだしな」

後輩か、知り合いよりも少し上がったのだろうか。


……いや、別に上がったからといって私に利点なんてないし。


「そう。何で、アンタと同じ班で作業しなくちゃならないんだ。面倒極まりない」

「仕方がねぇだろ。たまたま空いてたクラスがお前のクラスだっただけで、他意なんかねぇし」

「あってたまるか」


あるとしたら、私を奴隷と公言してこき使う位だ。

いやいやいや。そんな事をしたら、折角仲良くなりかけてる鈴木くんが、離れていってしまう。


鈴木くんには嫌われたくない。


唯一私のイラストを理解できる、絵描きさんだから。


「うわー。久しぶりに朝から声出して喉いたい。牛乳飲んでくる」

「……おう」


部屋を出た隙に、ケントは素早く着替えてくれるのだろう。

某アイドルのコンサートみたいだ。



「おはよー!!」



いつもよりも大きな声になった挨拶に、お母さんは気付いているのだろうか。

寝てないのに、気持ちは何故か澄んでいた。
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