童唄―warabeuta―かごめかごめ編
籠の中の鳥
『ま、まってくれ-』
そして、
また一人居なくなる
「アハハー」
血に染まった道に、
一人の少女はただ笑っている
そう。あの時の、
あいつみたいに…。
「次は誰が良いかな?」
少女は呟く。
そして
「き~まった。」
そして今日も、
本クラスメートの元へ行く。
『あ、ねぇねぇ知ってる?』
彼女は突然問いだした。
『かごめ かごめの噂。』
たったの興味本位。
それだけだったのに・・・。
『なぁに?それ?』
それだけだったのに・・・・。
『ほら、あんたの行ってた学校で、
交通事故で死んだ子いるって言うじゃん?』
それは、一番知っている。
同じクラスで、数少ない友達の一人だったから。
でも、私は、彼女を裏切った。
自分の命がほしいがために・・・。
『その子ね、本当は、殺されたんだって。』
そうだ。私達が殺したも同然だ。
『それでね、その子、
いじめた子達に仕返ししに来るんだって。』
『え?』
仕返し?