童唄―warabeuta―かごめかごめ編
いついつ出やる
『**紗枝○○駅前、変死で見つかった。・・・』
何なの?私がいけないの?
だって、あれはあなたがいけなかったのよ?
いじめられてるのに、幸せそうに笑って・・・。
『死にたくない!死にたくないよ!!!!』
仕事中だった。
―お、おいっ!どうした!?
―急に何なのよ?
うるさい・・・うるさい・・・・!!!!
周りが雑音に変わる。
―かごめ かごめ
・・・・・いや!!!
―籠の中の鳥は
頭に直接歌が響く。
―いついつ出やる
『いや!やめてよ!!!!』
―夜明けの晩に
「なにが?」
不意に後ろから声がした。
―鶴と亀が滑った
『あ"ぁ"ぁ"・・・・・遥・・・・香?』
「あはは!どうしたの?」
少女の笑い声。
それに脅える女。
「ねぇ、ひとの命ってね、もろいんだよ?」
少女の手に握られているもの。
カッター・・・・。
それを、女に握らせる。