空っぽのイヤホン(仮)
「白井、次のとこ、読め。」
びくり、と大げさな反応を示してしまって
聞いてないことは明らかなのに。
先生のセルフレームの眼鏡から見える切れ長の目と睨めっこ。
「はやくしろー。」とニヤニヤした笑みを浮かべられる。
「…聞いてませんでした。」
「教科書67ページ、四角の中。」
はい、と立ち上がってゆっくり読み出す。
暑さでボーッとしてるのか
ただの記号の羅列みたいに見えてきて
なんか…気持ち悪い…。
自分の立っているところが
ぐにゃり、と歪んでいく。
身体が落ちていくのがわかった。
びくり、と大げさな反応を示してしまって
聞いてないことは明らかなのに。
先生のセルフレームの眼鏡から見える切れ長の目と睨めっこ。
「はやくしろー。」とニヤニヤした笑みを浮かべられる。
「…聞いてませんでした。」
「教科書67ページ、四角の中。」
はい、と立ち上がってゆっくり読み出す。
暑さでボーッとしてるのか
ただの記号の羅列みたいに見えてきて
なんか…気持ち悪い…。
自分の立っているところが
ぐにゃり、と歪んでいく。
身体が落ちていくのがわかった。