空っぽのイヤホン(仮)
扉を振り返りながら、私は慌てて起き上がる。
だって屋上にいるのが先生に見つかったら
今度こそ鍵をかけられたりするかもしれない。
五十嵐と一緒にいられる特別な場所なのに。
そんな私の心配とは裏腹に
入ってきたのは金髪の男子生徒。
ギラギラ周りを見渡すつり目と耳に空いた大量のピアスを見て
ドキッと嫌な方の鼓動が鳴る。
彼は全く私が見えてないみたいにズカズカこちらへやってきて
一直線に五十嵐の元へ。
しゃがみこんだと思ったら、あろうことか五十嵐の頬をペチッと叩いた。
だって屋上にいるのが先生に見つかったら
今度こそ鍵をかけられたりするかもしれない。
五十嵐と一緒にいられる特別な場所なのに。
そんな私の心配とは裏腹に
入ってきたのは金髪の男子生徒。
ギラギラ周りを見渡すつり目と耳に空いた大量のピアスを見て
ドキッと嫌な方の鼓動が鳴る。
彼は全く私が見えてないみたいにズカズカこちらへやってきて
一直線に五十嵐の元へ。
しゃがみこんだと思ったら、あろうことか五十嵐の頬をペチッと叩いた。