空っぽのイヤホン(仮)
薄く目を開けると
夏の空を映すキラキラのプールと
目を見開く彼の姿。
次の瞬間
大きな音と共に、私は透明の水に包み込まれていた。
「…ほらね、ちゃんとプールの中に落ちたでしょ。」
「ほらねじゃないよ。
ちょっとズレてたら大怪我だったよ。」
疲れた、とでも言いたげな顔をされる。
何よ、たかが15メートルくらいじゃない。
つまんない人、と思いながらも
彼に興味はあった。
「なんで泳いでたの?しかも制服で。」
「暑かったし、鍵開いてたから入っちゃった。」
ふぅん、と返す。
並んで座るプールサイド。
ふたりともずぶ濡れだった。
夏の空を映すキラキラのプールと
目を見開く彼の姿。
次の瞬間
大きな音と共に、私は透明の水に包み込まれていた。
「…ほらね、ちゃんとプールの中に落ちたでしょ。」
「ほらねじゃないよ。
ちょっとズレてたら大怪我だったよ。」
疲れた、とでも言いたげな顔をされる。
何よ、たかが15メートルくらいじゃない。
つまんない人、と思いながらも
彼に興味はあった。
「なんで泳いでたの?しかも制服で。」
「暑かったし、鍵開いてたから入っちゃった。」
ふぅん、と返す。
並んで座るプールサイド。
ふたりともずぶ濡れだった。