藍くん私に触れないで‼
容姿には少々自信がある。
顔は割りと整ってるし、肌のケアだって怠ったことはない。
髪は長いストレート。
背は160と女子にしてはほんの少しだけ高い部類。
藍くんの隣にいてもおかしくないはず。
私は、あなたに会うためだけに生きている。
藍くん、あなたと会うのが待ち遠しい…
学校に着き、傘を閉じる。
今は恐らく体育館で始業式と入学式が行われているだろう。
今さら出るのも変に目立ってしまうだろう。
仕方がない、保健室で暇を潰そう。
静まり返った渡り廊下を歩き、保健室に向かう。
保健室はいつでも、真っ白で清潔な場所だ。
薬品の臭いは仕方がないが、
学校のなかでは割りと好きな場所。
保険の先生も美人で綺麗だし、彼女も私ほどではないが、綺麗好きだ。
第一、私と居れるスペックを持った人が居ないのだから仕方がない。
女子というものは、自分と同レベルのものとつるむ傾向が強く、私はどうしたって同じクラスの彼女たちとはいれないのは必然的…
というか、私は、藍くん以外といる気はさらさらない。
彼のことだけを思い、彼だけといる。
私は、そう決めている。