愛に結ばれた蝶
「うわぁ……」
中から出てきたのは
白い石に色々な色が混じる
不思議な石がついたネックレス
「良いの?ユウ」
「ああ…やる」
「ありがとう!
ってあれ?
ここは杏璃ちゃんの病室だから
杏璃ちゃんがいるのはわかっているから
杏璃ちゃん宛てのネックレスを持ってくるのも
わかるよ
杏璃ちゃんと結は仲が良いから
杏璃ちゃんに結が来た時
渡しておいてくれって言えば良いんだから
結宛てのネックレスがあるのもわかるよ
何であたし宛てのネックレスまであるの?」
「……確かに不思議ですね
兄さんどこかで
僕と蝶子さんが知り合っていること
知っていたんですか?」
「……ああ」
ユウがまさか知っていたなんて…
「どこで知ったの?」
「この病院の前
チョコの手を引いて走る
ユイを見かけたんだ」
「その時に…買いに行ったの?
きっとその時には杏璃ちゃんと
結宛てのネックレスは買っていたはずだから
あたしのをわざわざ買いに行ったの…?」