愛に結ばれた蝶
「そうだよ
手を繋いで走っているお前らを見て
付き合っているの知ったからな
なんつーか…
祝いってやつだよ」
頭の後ろをポリポリと掻くユウ
ユウの口から出てきた意外な言葉に
あたしと結・杏璃ちゃんは驚いてしまった
「兄さん…
ありがとう」
「ユウお兄ちゃん
ありがとう…」
結と杏璃ちゃんが笑う
ユウもつられたように笑っていた
「…そうだユイ
これ…やるよ」
ユウはあたしへ結へ渡すよう頼んだ茶封筒を
結へ渡した
やっぱり自分から渡すべきだよね
「これは…お金っ…!?」
「えっ!?」
あたしは結の横から茶封筒を覗く
沢山の諭吉さんが詰まっていた
…何万円って言う言葉じゃカバー出来ない
単位がそもそも違うもんっ!