愛に結ばれた蝶
僕は洗濯機へと向かうため
俯いていた顔を上げる
彼女が息を飲む音が聞こえた
無視しておいた
洗濯機の中から衣服を取り出し
持っていた袋へ詰める
彼女も同じような動作をした
「いつ
僕を殺してくれますか」
「明日」
「わかりました
ではどこで待っていれば
良いでしょうか?」
「フロントの所で待ってて
明日会いましょう」
「わかりました」
「言っておくけど
行方不明になんてならないでよね」
「わかってますよ」
僕から頼んだんだ
断るわけにはいかない
「では
また明日
おやすみなさい」
僕が先にコインランドリーを出た