愛に結ばれた蝶
心の中で思っていたことが
顔に出ていたのか
彼は顔を真っ赤に染めた
「ば…
馬鹿にするつもりですか?
僕
昨日の夜から考えたんですよ
最後の晩餐に相応しいのは何だろうって
決めました
それが白ご飯です
本当は僕の大好物か
滅多に食べられないものを
選ぼうと思ったんです
だけど
それ以外にしようって決めました」
「大好物でもなく
滅多に食べられないものでもなく
出てきたのが白ご飯なの?」
「はいっ!」
変わっているわね…この人
まぁ殺人鬼に殺人を依頼する時点で
コイツは変わっているんだった
「別に良いわよそれでも
何を食べたいかは自由だもの
だけど1つ聞いても良いかしら?」
「何でしょうか?」
「アナタ
白ご飯をどこで食べるつもり?」