愛に結ばれた蝶
「そういえば最後の晩餐を終えたのね
感想はどう?」
いつの間にかライスを食べ終えていた結に
聞いてみる
「やっぱり僕も日本人ですね
白ご飯はいつ食べても美味しいです!
最後の晩餐に決めて良かった」
ニコニコ笑顔で「ご馳走様」と合掌する結
その言葉にあたしは違和感を抱いた
「……結
アナタって日本人なの?」
眼帯で隠れた右目は知らないけど
左目は鮮血のように真っ赤な赤い瞳だ
日本人のように黒目や茶色い目じゃないから
てっきり外国人だと思っていたのに
「僕は日本人ですよ?
日本語喋っているじゃないですか
まぁ少しですけど
他の言葉も喋れますよ」
「だって…
その左目…赤いじゃない……」
そこまで言って考える