愛に結ばれた蝶
「どうしようかしらね?
死に場所が見つからないんじゃ
あたしは結を殺せないわ」
ええっ!?
それは困る…困るよ!
「蝶子さん困ります!
蝶子さんがテキトーに決めてくれて良いですから!
僕を早く殺してくださいよ!」
「…そんなこと言われても……
普段あたしは繁華街の路地裏とかで
殺人をしているわ
だけど今回は結があたしに殺してと頼む
オーダーメイド殺人でしょ?
だから今回は
最初で最後のオーダーメイド殺人に
似合う場所で殺したいと思っているの
だけどそういう場所が思いつかないのよ
あたし普段繁華街から出ないから……」
「うーん」と考えたところで
蝶子さんを見た
「蝶子さん!
蝶子さんの思い出の場所や
嫌な場所はあるんですか?
僕そこで死にたいです!」
「あたしの場所で!?」
「はいっ!」
「……そうねぇ…」