愛に結ばれた蝶
ジュンちゃんは
あたしがジュンちゃんを否定する度に
あたしの着物を脱がそうとする
いつの間にか帯ははぎ取られ
下着が露わになっていた
『いやあああっ!
ジュンちゃん離してよォ!!』
何度抵抗しても
溢れんばかりの涙を流しても
…ジュンちゃんはあたしを絶対に離そうとしなかった
むしろ泣き叫ぶほどあたしを抱いた
『…何しているんだよお前ら』
部屋の中に響いた冷静な声
すぐにわかった
彼の声だと
『おいジュン!
何しているんだよお前!
何でチョコがそんな格好なんだよ!』
彼があたしとジュンちゃんを引き離してくれた
あたしは彼にすぐさま抱きついた
恥ずかしさよりも助けてくれたことが嬉しくて
下着姿だと言うことも忘れて抱きついていた