大切な君に向けたたった1つの宝物


「ただいまー(´∀`)ノ」

『おかえりー』


玄関でそう言うと、中から合唱のような「おかえり」が返ってきた。


今日もまた全員集合らしい。


「おかえり雛乃」

っとお母さん。


「おかえり雛」

っとお父さん。


『おかえりー雛(ちゃん)( ゚∀゚)ノ』

っと3人のお兄ちゃん。


みんなアタシの呼び方は様々だけど、毎日こう言われると何だか嬉しいもんだ(´ω`)


アタシの家族は父(風斗カザト)母(美空ミク)兄( 乍那サナ)双子の兄(暖斗ハルト・悠斗ユウト)そしてアタシ(。'A`)

っという構成になっている。お父さんもお母さんもお兄ちゃんもみんな大好き。
だけど、お兄ちゃんたちは少しアタシに甘すぎる。


「ひーなちゃん!!」

お兄ちゃんが呼ぶ。


「もう(ちゃん)とか付けなくていいって!!(。-`ω´-)恥ずかしいなー」
お兄ちゃんはいっつも「ちゃん」付け。


「今度誕生日だろ??何が欲しい??」

お兄ちゃんが優しい目をして聞く。


「何でもいーよ!!」


「ぢゃあ週末一緒に買い物行こっか!!」


「いい....あっ!!ごめん!!週末は部活あった..」


「ΣΣ(゚д゚lll)....そっか。ならいいんだ...いいんだ...」


お兄ちゃんは根暗オーラ全開で自分の部屋へ行ってしまった。


(´Д`;)...またやっちゃった。









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