冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~
「陛下のお許しがでないならこうしましょう。」
そういってダニエルは手機織りの織り機を王宮に運び込ませ、
専属の機織り職人もよび、リューリの目の前で織物を織ってみせた。
「すばらしいわ。」
リューリは目を輝かせた。
リューリは手機織りに夢中になり、自分から織り機をうごかし
みるようになった。
毎日のように機織りの部屋で、織物をおるリューリのもとへ
五日に一度は、ダニエルがたずねてくる。