冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

   「なに?!」



 エルダはイーノックに何もかも話した。

 イーノックは難しい顔をして、考えこんでいる。


  (あのリューリ様にかぎって駆け落ちなど、、、だがあのとき
   リューリ様はウインギュスター卿をダニエルとお呼びになっていた)


 もしこの事をアシュレが知ったら、、、。

 イーノックは目の前が真っ暗になりそうだった。

 イーノックはアシュレの恋心に気がついていた。

 本人以上に、、、。


  (だが、もしなにか良くない事にまきこまれたのだとしたら、、)



   「とにかくウインギュスター卿の王都の屋敷に人をやりましょう。」
< 128 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop