冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~
「なに?!」
エルダはイーノックに何もかも話した。
イーノックは難しい顔をして、考えこんでいる。
(あのリューリ様にかぎって駆け落ちなど、、、だがあのとき
リューリ様はウインギュスター卿をダニエルとお呼びになっていた)
もしこの事をアシュレが知ったら、、、。
イーノックは目の前が真っ暗になりそうだった。
イーノックはアシュレの恋心に気がついていた。
本人以上に、、、。
(だが、もしなにか良くない事にまきこまれたのだとしたら、、)
「とにかくウインギュスター卿の王都の屋敷に人をやりましょう。」