冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

 暖炉の火が、ふたつの重なる影をかべにうつしだし、密やかで、
 甘やかな空気が小屋の中を満たした。

 アシュレはリューリの体をやさしく扱った。

 それでも、アシュレの愛を受けることは、痛みをともなったが
 痛みよりも、喜びの方が大きい。



   「リューリ。」

   「陛下、、、。」

   「名前でよんでくれないか。」

   「ああ、アシュレ、、、。」
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