冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

 それから、リューリがアシュレのいない間に進めようとしていた
 部屋の模様替えはアシュレの先導のもとおこなわれて。

 リューリのくつろぐ部屋の隅に、アシュレの第二の執務机が
 運び込まれた。

 リューリはため息をついたが、アシュレはにこにこ顔だ。

 イーノックは完全に”呆れた”という顔だった。



   「子供が生まれたら、今度はベビーベッドの横に執務机を
    置くんだろうな、、、。」



 イーノックの口からため息とともに呟きがもれた。





 そして次の年の春、リューリは美しい王子を生んだ。



 およそ十ヶ月前に広くひらかれたパズラーン運河の交易は広がり
 オニギスとクルセルト両国の結びつきはさらに強くなった。

 
 そして若き皇帝と皇妃の間には、二つの祖国の血をあわせた
 幼き王子がいる。



 政略により出逢った二人は、今二つの祖国を結び、

 そして二人も、これ以上はないもので結ばれている。


  、、、、それは、、”愛”と 呼ばれるもの、、、、。



     

    **** Fin ****
 
< 159 / 159 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:190

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

 甘い罠には気をつけて❤︎ 俺様詐欺師と危険な恋 

総文字数/140,178

ファンタジー211ページ

表紙を見る
Lie × Lie 〜 アルメリア城恋物語 〜

総文字数/131,167

ファンタジー192ページ

表紙を見る
国王陛下の独占愛
  • 書籍化作品
[原題]国王陛下に一杯のお茶

総文字数/69,228

ファンタジー125ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop