冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

   「まずは小手調べだ。だからいきなり襲われることは
    ないかもしれんが、気をつけていけ。
    領内で嗅ぎ回っていることがわかれば、何をされるか
    わからん。」



 そう言って、アシュレは小振りの短剣をリューリの目の前に置いた。



   「身につけていけ。こういう時のために、剣術も学ばせたんだ。」



 リューリは、小振りの短剣を身につけると執務室を後にした。



 
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