冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~
アッカースン侯爵が、警備のものと共に、リューリの部屋を
訪れたとき、リューリとイーノックは向かい合って、トランプを
していた。
「失礼します。リューリイム様。
実は、怪我をした賊が、建物内に逃げ込んだ様子で、
部屋をあらためさせてもらいたいのですが、、、。」
「まあ、恐いこと、、、。」
リューリは顔をしかめた。
「リューリイム様の安全のためです。」
「ええ、そうね。よろしくお願いするわ。
いいわね。イーノック。」
「はい。」