完璧男子の憂鬱。





……




翌日。




昨日はあれからの記憶があまりない。



頭が真っ白になって、何も考えられなくて。




そんな俺を見て勝手に体調が悪いと判断したあいつは、ご飯も食べ途中のまま店を出て、タクシーに俺を突っ込み帰らせた。(もちろんご飯代もタクシー代も俺の自腹)






家に帰っても、何も考えられなかった。




…好きな奴がいた、あいつに。




明らかに恋愛とは無縁だと思っていたのに、いつの間に…





色々な事が頭をグルグルした。





そしてふと、気になった。





……あいつの好きな奴って誰だ?





必死に相沢の周囲にいる人間を思い浮かべる。






…まてまてまて、




あいつの周りにいる男って、





俺しかいないじゃねーーーか!!




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