完璧男子の憂鬱。
それからというもの、
俺のあいつへの敵視は
みるみる成長していった。
塾の時間を増やし、
家庭教師の時間を増やし、
勉強に明け暮れる毎日を過ごした。
絶対に負ける訳にはいかない。
いつか、絶対、
あいつを越えてやるんだ。
そう、夢見てた…
でも、そんな日は来やしなかった。
あいつは相変わらず成績トップ、
リレーだってぶっちぎり。
くそ。
くそっ、
なんでなんだっ……!!
一体どんな勉強してやがる。
塾はどこに通ってんだ…?
何か秘密があるに違いない!!
俺はあいつの秘密を探るべく、
塾があることも忘れて
放課後 尾行する事を決意した。