完璧男子の憂鬱。
だから、好きなんだよ
……なんだ、この状況は。
急に怖い顔をした相沢に図書室まで連れ込まれて、それで、
「久柳、答えて。」
取り調べ(?)のようなものを受けている。
ええと、つまり……
「久柳が私の予定に気を配るなんておかしい。」
「いつも強引で配慮なんかしないくせに。」
「ご飯作るの頑張れよとか急になんなの?」
………ようするに、俺の態度が変だということらしい。
「最近よそよそしいのは、なんで?答えて。」
んなこと言われたって……
相沢に好きなやつが居ることが分かってから、どう接していいか正直混乱してる。
そりゃ、俺としてはずっと側に(つきまとって)居たいけどな?
好きなやつ誰なのかとか……
ましてや彼氏がいるんじゃねぇか!?とか……
色々考えて距離をとって、でも中学のときみたいに忘れられたくなくて構って。
……あわよくば相沢の日々のタイムスケジュールが分かれば彼氏がいるかいないかぐらいは分かるかなという思考回路に到着して、あの奇怪な行動をとったわけだけど。
正直、全然分かんねぇまま今に至る。
「……なんで黙ってるの、答えて。」