キャラメルに恋して
「隼人くん?」
ある日の放課後、奈美と一緒に帰ろうとしていた俺に後ろから誰かが声をかけた。
振り返ると、同じクラスの、たしか、有野さん………だったか?
うん。有野さんが、声をかけて来た。
「何?」
有野さんは、どちらかというと真面目な部類に入っていたし、俺とは普段から話すような仲じゃなかった。
だから俺は、突然話しかけてきた有野さんを不審に思った。
「あの、ね。ちょっといいかな?」
有野さんは頬をほんのりピンク色に染めながら言ってきた。
この雰囲気………。
告白か?