キャラメルに恋して
┣運命
キーンコーンカーンコーン……。
『さよ~ならぁ~』
HRの終わりのチャイムと同時に教室の中が騒がしくなった。
「ドラマの再放送があるから早く帰らなきゃ!」なんて能天気な女子の声が耳に入ってくる。
そんな中、私は1人ボンヤリと窓の外を見ていた。
隼人………。
もう二度と、口に出していう事のないだろう人の名前を呼んだ。
会いたいけど、会えない。
連絡したいけれど、出来ない。
手元のケータイには、隼人のメアド入ってるのにね。
一歩勇気を持って踏み出せば、何かが変わるのかもしれないのに。
恋愛って、難しいね。