キャラメルに恋して
┣麻耶side
帰りのHRが終わり、いつものように帰ろうと雛の席に近づいて行った。
雛の席は、窓際の一番後ろの席。
とっても居心地がいい席で、人気率ナンバーワン。
そんな席で、雛はただ遠くを見ていた。
切なそうな顔で……。
窓の外を見る雛の顔は、寂しそうであって、苦しそうで………。
なんだかコッチまで苦しくなってきた。
想いをぶつければいいのに出来ないもどかしさ……。
私も一応分かってるつもりだよ?
日に日に痩せていく雛をもう見てられないの……。
何かが抜け落ちてしまった雛……。
ねぇお願い………。
元の元気いっぱいの雛に戻って。