キャラメルに恋して
麻耶は、私が隼人の事で悩んでるときに、支えてくれた。
それから、前よりもっと絆が深まった気がするんだ。
「ねぇねぇ雛っ!!話もっと聞きたいからさ~、今から逢おうよ♪ってか、家に泊まりに来て!」
突然の麻耶からのお誘い。
まぁ、こんな事は今までにいっぱいあったからもう慣れてる。
「いいよ~♪」
こりゃ今夜は寝れないや。
なんて思いながらも、隼人とのことを早く話したくてウズウズしている。
「じゃあ、剛に車出してもらうね」
「あ……うん。分かった」
「じゃあね~」
そう言って麻耶は、電話を切った。
剛(つよし)。通称つよ君。
麻耶の彼氏で、私の苦手な人。
麻耶とは付き合って3ヶ月くらいだったと思う。
つよ君は、地元で有名な悪だ。
警察沙汰なんてしょっちゅう。
そのたびに麻耶は、心配している。
麻耶はいい子だし、可愛いし、優しいし………。
もっといい人が見つかるんだと思うけど、何故だかつよ君と付き合っている。
麻耶がいうには、「底なし沼」にはまった気分なんだそうだ。
つまり、切っても切れないなにかがあるんだって事。
私には、なんだかよく分からないんだけどね。