キャラメルに恋して
□10box
┣転入生
「るんるんるん♪」
「ちょっと…雛ちゃんどうしたの?」
「はぁ……、響くん今の雛は何やってもダメなのよ。なんたって今日は…」
「隼人がくる~、きっと来る~きっと来る~♪」
隼人からのメールで転入の事実を知って早2日。
今日は、月曜日で学校。
そんななか、この3年生の間ではある噂で朝から持ちきりだった。
噂っていうのはね~、もちろんねぇ~。
むふふふ///
そんな時、また教室の端から声がした。
「なぁなぁ、今日転入生が来るらしいぜ。しかも、かなりかっこいいんだと」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!かっこいいなんて…。やっぱり?やっぱり?
その転入生とは、絶対に隼人の事。
隼人と私が付き合っているって言うのは、麻耶と響くんしか知らない秘密。
そんな噂の最中の隼人と私が付き合ってるって知ったら、皆どんな反応するんだろ?
なんて…想像したら笑える。
そう思って、私は緩む顔を両手で覆って隠した。