キャラメルに恋して



「どんな事を聞きたいの?」


「え~っとね。男の子って、き、き、き、き」


「キス?」


「うっうん。お別れの時したいとか思わないのかな?」



なんだかんだいって協力的なアスちゃんに、心の中でモヤモヤしていた疑問をぶつけてみた。



この疑問が生まれたのは、ついさっき。


隼人とわかれた時のことだった。







「じゃあ隼人っ。また明日ね」


「おう、また明日」


向かい合った私と隼人の間には、なんともいえない雰囲気が漂ってきた。



これってさ、よくドラマとかであるシュチュエーションだよね?


お別れの時に、ちゅって……。



ドキドキと心拍数が高まるのを感じながら、隼人の目を見つめる。


そういえば、付き合ったとき以来まだキスしてないや。


そう思いながら、目を閉じようとした。








だけど………




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