キャラメルに恋して
「ふぅ~ん、やっぱり付き合ってるんだね」
それまで、ニコニコ顔だったその子は
いきなり嫌味ったらしい声でいった。
その変わりように、呆気に取られてる私なんて気にもせずに
その子は話を進めた。
「私さ、隼人くんの事……ずーっと前から知ってるんだよね」
「だから…?」
「隼人くんさ、彼女の事……忘れられてないんじゃないの?」
「はぁ……」
「隼人君の元カノさ、私の友達なんだよね。
最近、彼氏に振られたらしくてさ……
また隼人くんとよりを戻したいんだって」
「は……、何それ」
隼人の元カノがより戻したいって言ってる?
何それ……。
勝手すぎるじゃん。
隼人の事散々苦しめて……、今更?
私達の仲を……壊そうとしてるの?