キャラメルに恋して
「んあ~、お腹すいたね」
「ん―――…っ」
長い時間同じ姿勢でいたため、ガチガチになってしまった体で背伸びした。
ちょっと上にある顔を見上げると、隼人の目は泣いたせいでちょっぴり赤くなっていた。
わ、私も赤くなってるかも……。
少し恥ずかしいなぁ…なんて思っていると、隼人は私の手を握った。
一気に体温がグーンっとあがっていって、やかんみたいに湯気が出ちゃいそうだ。
「昼飯、マックでいい?」
「うん!!どこでもいいよ~。ってかさ、隼人……」
「あ―、わかってるよ。俺、ああいうのに弱いんだって」
「わかるわかる。もう最後に所なんか…」
「だよな~、あっこは泣かない人なんていないんじゃね?」
そんな風に話しながら歩いていると、あっという間にマックについてしまった。