キャラメルに恋して
┣どきどき
普通にハンバーガーを注文して席に着いた私と隼人。
お腹がすいていたせいもあり、隼人の前では可愛く食べたい……そう思ってたのにがっついてしまった。
隼人も同じみたいで、ハンバーガー片手にパクリと大きな口で一口に…。
こんな時、あぁ隼人はやっぱり男の人だなって思う。
「ねぇ隼人、食べ終わったらどうする?」
「あ…、そうだなー」
映画へ行く事以外きちんとした予定がなかった私達。
とにかく、どこかその辺をブラブラしようという事になった。
「ん~!!あのお店可愛いなぁ……、隼人!!ちょっと寄ってもいい?」
「はいはい……」
いつの間にか繋ぐ事が自然になった隼人の手をグイグイとひきながら、お店に入ると、そこは女の子が好きそうな可愛いお店だった。
ちょっと男の子は入りにくそうだけど、カップルも何組かいるおかげで、隼人は嫌そうな顔一つしない。
「わぁ……、可愛いなぁ」
見ていくうちに、何個かいいなぁ…と思うものがあったけど、今日はあんまりお金持ってないしね。
一通り見た後、お店から出ようと隼人の服を引っ張った。
「隼人~?もういいよ」
「ん?ひな、なんも買ってないけど、いいの?」