キャラメルに恋して
まだ昼間だったから、一眠りしてから料理の準備をする事にした。
窓から差し込む太陽の光に照らされた毛布に包まると、ふわり・・・とお日様の香がした。
「「おじゃましまーす」」
男女の声が玄関の方からして、家のなかが騒がしくなったかと思えば、リビングへいつか見た顔ぶれが入ってきた。
「おー、雛ちゃんじゃん」
「真菜ちゃん、久しぶりーっ!!」
相変わらず、どこか悪戯っ子のような笑いをする真菜ちゃん。
前見たとき、金髪だった髪の毛が茶色になってどこか大人っぽくなっていた。
久しぶりに会った真菜ちゃんと、立ち話をしていると、部屋の奥からアスちゃんがひょっこり顔を出した。
「あれーっ、真菜の弟くんは?」
「あぁ、あいつならまだ学校に残ってるから、遅くなるって」
「へー、雛にも見習ってもらいたいわ」
「アスちゃん!!」