キャラメルに恋して
そんな事を思っていると、お酒のせいで睡魔が襲ってきて、深い眠りについた………。
――――モソモソ……
他の人もみんな酔っ払って寝ているようで、いびきとかが聞こえてくる部屋から、夜中に人の気配を感じて起きた。
―――パサッ
いつの間にか肩に掛かっていた毛布が落ちた。
誰かが掛けてくれたんだ…。
時間は見えないけど、真夜中らしく、電気が消してあるせいであたりがよく見えない。
目を凝らして横を見ると、ぐっすり眠っているアスちゃんと真菜ちゃん。
さっきの人の気配は、気のせいだったのかな?
もう一度辺りを見回してみたけど、それらしき人の気配はない。
やっぱり気のせい……か、そう思いもう一眠りしようとした時………。
「………雛ちゃん」
突然、顔の前をメンソールの香りが横切ったかと思うと、熱を持ったような呟きと共に唇に暖かい何かが触れた……。