キャラメルに恋して
□2box
「……んっ」
朝日が静かな部屋に射しだした頃、誰かが目覚めたのか背伸びする声が聞こえてきた。
あれから私は一睡も出来ないまま、とうとう朝を迎えてしまったみたい……。
一睡も出来なかったせいか、頭がズキズキと痛む。
「おはよ、雛ちゃん」
突然、後ろの方から私を呼ぶ声がした………。
ゾクッ…体中が震えた。
昨日聞いたあの声……、振り向くとそこに居たのはやっぱり
「修史さん……」