キャラメルに恋して
ニコニコと眩しいくらい笑顔の修史さん。
しかし、私と修史さんの間には、何ともいえない空気が流れていた。
ニコニコ笑っている修史さん…。
何を考えているのかわからなくて怖い……、という思いから私は修史さんから少し離れた。
どうして?
修史さんはどうしてあんなにもニコニコして私と接する事ができるの?
そう思うと、もしかしたら昨日のは夢なのかもしれない……、と言う考えが出てきた。
きっとそうだよ。
昨日の事は、私が見た悪い夢で……、夢で………。
「雛ちゃん……。昨日の事、覚えてるよね…?」
ニコニコしたまま、表情一つ崩さずに言っているけど、目は……笑ってない。
そんな表情を見た瞬間、体中に冷や汗をかいたのがわかった。
昨日のは、夢なんかじゃなかったんだ………。
「俺、雛ちゃんのこと、本気かもしんねぇ」