キャラメルに恋して
┗響side
「あっ、私、そろそろ帰んなきゃ。じゃあね、響くん」
雛ちゃんはそう言いながら校舎内へと消えて行った。
初めての告白………見事に振られちゃったな。
そんな実感が湧いてきて、胸がチクリと痛む。
初めて、自分から好きになった女の子だった。
他の女たちが俺の外見ばっかり見る中で、雛ちゃんは、雛ちゃんだけは俺の内面を見てくれた。
雛ちゃんは、その時のことを覚えてもいないんだろうけど…。
初恋の相手。
友達から、絶対……彼氏になってやる!!
この時、俺の闘志が燃え出した。
彼氏になるっという大きな目標に向けて。