君の手
はじまり
「神崎乃愛(カンザキノア)です。部活は吹奏楽部に入ろうと思っています。よろしくおねがいします」


私は、姫丘高校1年生になったばかり
今は自己紹介中だ

「武田奏汰(タケダソウタ)です。吹奏楽部に入ります。よろしくおねがいします」


あ、吹奏楽部はっけーん
このクラスで吹部に入る人、2人だけじゃん


* * * * *

「ねぇ、吹奏楽部に入るの?」

自己紹介の後の休み時間に武田君が話しかけてきた。

「うん、そのつもり」

「中学の時も吹奏楽部だった?」

「うん」

「楽器は、、、、、打楽器でしょ」

「え、、なんで分かるの!?」

「君の手を見たらわかるよ。俺も打楽器だからね」

「そうなんだ」


あぁ、ヤバイ
人見知り発動してる。。。。




「ねぇ今日の部活見学、一緒に行こ!!このクラスに吹部は俺らしかいないし、俺同じ中学だった人、吹部じゃないから」

「いいよ。私も同じ中学だった人、吹部じゃないの」

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